中性脂肪が高いとどうなる?

中性脂肪値が上がると、具体的にどういう弊害が起こるのでしょうか。ベースになるのは、動脈硬化と内蔵脂肪型肥満です。この2つが元凶となって、多くの疾患を招くのです。

ドロドロ血液は動脈硬化のサイン!!

体内に中性脂肪が貯まると、なにも皮下と内蔵の周りだけではなく、血中の中性脂肪濃度も高くなります。実は、これが健康診断で言われる、中性脂肪濃度が高い、ということです。健康診断では、血液検査を必ずやりますよね。血中の中性脂肪濃度が高い、というのは、わかりやすく言えば、血がドロドロになる、ということです。テレビの医療番組なんかで、サラサラな血とドロドロの血を比較している映像を見たことがある方も多いのではないでしょうか? サラサラな血に比べて、ゼリー状のようにドロドロとゆっくり流れる血、あれは、中性脂肪のせいだったのですね。

血液がドロドロというのは、つまり、血が凝集性を高めている状態で、これは、動脈硬化の典型的な症状です。さまざまな重大疾患を招く動脈硬化と中性脂肪の繋がりが、すこしイメージしやすくなったと思います。

キケンなのは内蔵脂肪型肥満

肥満には、比較的マシな「皮下脂肪型肥満」と、非常にリスキーな「内臓脂肪型肥満」があります。一般的には、ホルモンの関係で女性は皮下脂肪型、男性は内蔵脂肪型が多い点も、男性で中性脂肪に悩んでいる方には要注意です。内蔵脂肪型の特徴としては、お腹がポッコリ出る、つまり、メタボの典型像だと思ってもらって構いません。

内蔵脂肪型肥満がキケンな理由

内臓脂肪型肥満(中性脂肪)のもうひとつの特徴として、落としやすく貯まりやすい、というのがあります。実は、これが曲者で、中性脂肪値が高い人に共通する、一種の悪循環を生んでしまうためです。その悪循環を簡単にご説明すると、内臓脂肪(中性脂肪)は、エネルギーとして利用するために、まず遊離脂肪酸に変換されます。

その遊離脂肪酸は、血液中に送り出され、やがて、エネルギーとして使われなかったぶんが、肝臓へ辿り着きます。このとき、一度は遊離脂肪酸に変換されたはずの中性脂肪が、ふたたび中性脂肪に再合成されるのです。そうしてふたたび中性脂肪となったモノが肥大化した内臓脂肪にくっつき、どんどん蓄積されていく……、というわけです。

ここで重要なのは、内臓脂肪が肥大化していると、必然的に遊離脂肪酸として放出される中性脂肪の量も増え、さらに、肝臓で再合成される際には、血液に放出した際よりも、多くの量の中性脂肪になってしまう、という点です。ですから、内蔵脂肪型肥満の典型例とも呼べる、肥大化した脂肪細胞そのものを縮小させてやらないと、放っておくだけで、どんどんカラダに中性脂肪が貯まってしまうのです。根本から解決……、とよく治療で使われる言葉が、これほど当てはまるケースもありません。

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